どんな人でも、どんな食事でも、
「美味しく食べる・食べられる」権利がある
料理には、「この通りやれば必ず美味しくなる」「誰にとっても美味しく感じる」といった、
「絶対的な答え」が存在しません。
それは逆に、どんな人・食材でも、「美味しいもの」にすることができるということ。
そのために大切なのは、ただレシピを追うだけではなく、
その時その時の食材の味・大きさ・食べる人の好みによって調理を変えていくこと。
そして、何より欠かせない美味しさは、誰かと一緒に料理を食べる時間だということです。
そんな、誰かと食べる食事の大切さを
直接伝えて共有できる場所を作りたくて、
料理教室をはじめました。
料理は、誰かのために作ることが、一番上達します。
この教室では、食材や味付けを1つ1つ皆さんと考えながら作っていきます。
大切にしたい、料理の【五感】
目【視覚】
⇒目で量る。目で選ぶ。目で作る。目で味わう。
実は、「目分(めぶん)」って、結構正確なんです。
料理のゴールは、その時その時に目分で味付け・火力・食感などを加減できること。
そして味は勿論、見た目も美味しさの1つ。
食材の切り方、盛り付け、食器選び、などにもポイントがあります。
耳【聴覚】
⇒火加減を「聞く」。
この教室では、「何火」という具体的な表現はしません。
鍋や食材に対して適切な「温度」は、炒める・煮る・茹でる過程で聞こえる音で判断します。
舌【味覚】
⇒味見をする。
舌は人間で一番確かな記憶を持つものです。
自分の好み・一般的な「美味しい味」が何かをまず知りましょう。
また、味付けは、食べるまでの時間・食べる時の温度・食べる量・食べる人の好み・食べる時の組み合わせまで意識して行うことが大切です。
鼻【嗅覚】
⇒匂いで味を見る。臭いで鮮度を見る。
香りは1番最初に味わう料理です。また、料理の見極めにも役立ちます。
手【触覚】
⇒触って仕上がりを決める。手で盛り付ける。
手は、食材に一番近く触れられるもの。
ちょっとした違いもすぐに感じられる、抜群のセンサーです。
衛生面から、お握りや手ごねハンバーグなどを食べられない子供も増えていると聞きますが、手だからこそ美味しくできることが沢山あります。